現在、社会人の職場いじめは増加傾向にあります。
今やいじめは子どもだけの問題ではなく、集団や組織の中に潜む悪意は、自分の辛さを外に訴えることを知らない弱者に向けられるようになりました。
そのため、手口は年々陰湿さを増しています。
こうしたいじめを避けるためには、今回は職場での陰湿ないじめに遭遇したときの対処法について述べていきます。
まず、大切なことは、社外や社内を問わず信頼できる相談者を得ることです。
仲のいい友人でも、家族でも構いません。
自分が置かれている現状を客観的に判断でき、いざというときにはあなたに協力してくれる仲間を作ることが重要です。
また、社内のヘルスケアセンター(セクハラ・パワハラ等、社内で起こる精神的トラブルに対応してくれているところが多い)に問い合わせるのも一つの方法でしょう。
さらに、「手帳を破かれた」「所持品を盗まれた」「車に傷をつけられた」など、物理的損害が合った場合は、被害の証拠は決して捨てたりせず、記録して取っておくことが大切です。
万が一裁判などになったときに証拠品として提出することができる他、損害賠償を設定する手立てにもなるからです。
いじめに遭うと「大人なのだから、耐えなくては」と被害をひた隠しにし、その結果自分が自分自身を追いつめてしまい、心にダメージを負ってしまう人が少なくありません。
しかし、大人も子ども関係なく、「自分の人権が無視され、尊厳を踏みにじられた」と感じたら、きちんと声をあげるべきなのです。
そして、いざとなったらいじめから自分を守るために転職という選択肢を視野に入れてみてもいいのです。